「ボランティア活動参加を考えているみなさまへ」

震災ボランティア連携室長 湯浅 誠

甚大な被害をもたらした今回の大災害では、泥かき、家財の片付け、「思い出探し」への協力など人手を必要とする作業がたくさんありますし、避難所生 活を長く続けられている方々に息抜きをしていただけるような活動も考えられます。今後は、被災された方々のニーズの多様化に伴ったよりきめ細かい活動もま すます必要性が高まってくるでしょう。いずれにしても、適切な支援活動は、被災地・被災者の生活再建のために欠かせません。
その活動が最大限の効果をもたらすよう、被災地から出てきているさまざまな要望を踏まえ、いくつかのポイントを整理し、お伝えしたいと思います。
なお、別途FAQ(よくある質問とその回答)を作っておきましたので、詳細はそちらでご確認ください

では、気をつけて行ってきてください。

1)被災地・被災者の生活が第一
支援の活動は、何よりも被災地・被災者の生活再建のためにあります。外からのボランティア活動は、あくまでその主役たちを支える「下から、後ろから」の脇役だという点にご留意ください。

2)事前の情報収集を万全に。基本は自己完結型。
「街につながる道は一本しかないから、マイカーで来られると渋滞して困る」「ボランティアバスが出ているので、それで来てくれるとありがたい」「これだけ は自分で準備して持参して欲しい」。地域ごとに、行き方や活動の参加方法はさまざまです。できるかぎりの情報を集めてから行ってください。
食料や宿泊場所が十分でない地域もありますから、基本は依然として自己完結型(自分の衣食住は自分で確保)です。

3)なるべく団体で
ばらばらの個人が100人来ると、100人のマッチングが必要になります。細かい指示が行き渡らず、「聞いてないよ」という人も出てくるでしょう。100 人が10人ずつの10グループになっていれば、10人に丁寧に伝えれば100人が了解できます。現地での連係プレイもスムーズにいくでしょう。「なるべく 団体で来て欲しい」という要望が被災地の多くから出ています。迎え入れる側に負担をかけないよう、行く側でできる工夫はしたいところです。
被災地で活動するNPO/NGOが、東京や大阪などから団体単位で赴く段取りをつけている場合もあります。

4)ニーズに応えて臨機応変に
「被災地では○○が求められているはずだ」「自分は○○ができる」と、活動内容を絞り込んで現地に赴く方がいますが、被災地・被災者のニーズは日々変化し ます。その支援を必要としている人も、たまたま、作業を中断しているかもしれません。自分のスキルが現地のニーズにうまく合致することもあれば、たまたま うまく合致しないこともあるかもしれない。そのときは、その日に出ているニーズに合わせて臨機応変に対応してください。
現地の災害ボランティアセンターの人たちも含め、皆が「なんとかしたい」と精一杯やっています。もし何かを断られる場面が出たとしても、それは意地悪や怠 慢ではなく理由のあることなんだ、と考える参加者間の信頼関係がベースにあって、はじめてお互いが気持ちよく活動できます。

5)先は長い
避難所から仮設住宅へ、仮設住宅から街づくりへ、と復旧・復興過程は数年の単位で続いていきます。福島県のように、依然として復旧・復興過程に入れない地 域もあります。「一時は沸騰してもいずれ忘れ去られるのではないか」という不安を口にされる被災者の方もたくさんおられます。無理のない、息の長い支援 を、被災地・被災者とともに築いて頂ければと思います。

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3.11復興支援情報サイト 助けあいジャパン 更新停止のご挨拶

サイト「助けあいジャパン」更新停止のお知らせとお願い
いつも公益社団法人「助けあいジャパン」の活動にご理解とご協力をありがとうございます。
私たち「助けあいジャパン」は東日本大震災の発災後いち早くサイトを立ち上げ、いままで情報支援活動・ボランティア支援活動を、プロボノの方々をはじめたくさんの方々のご協力のもと行ってまいりました。
震災から5年半、地道に更新を続けてまいりましたが、このたび、情報支援サイトとしてある一定の役割を終えたと判断し、サイト「助けあいジャパン」の更新をいったん停止させていただこうと思います。
いままでご協力いただいた方々、応援してくださった方々、情報をくださった方々、そして私たちのサイトを見て東北に行ってくださった方々、本当にありがとうございました。
情報支援サイトの更新はいったん停止いたしますが、支援活動に終わりはありません。公益社団法人として、これからもフェーズに合わせた支援活動を続けていきたいと思っております。
なお、熊本地震では「いまできること」(http://imadekirukoto.jp/)というサイトを運営し、情報支援活動を続けております。
今後、ボランティア・ニーズが起こるような大規模災害において「いまできること」サイトを中心に支援活動を行ってまいります。
これからも公益社団法人「助けあいジャパン」をよろしくお願いいたします。

2016年 9月 7日
代表理事 石川淳哉・佐藤尚之